ドライ・コンテナ(鉄道コンテナ)

積荷は国際用、海上ISO規格と同じである。

運用形態はJR貨物が所有するコンテナと、JR貨物が輸送を認め私有コンテナとして登録した

官民が所有する形態に分かれている。

使用するコンテナは別記の通りのサイズ規格により厳格に別けられており、

国内鉄道での運用が基本のため、また、日本の商習慣や顧客イメージおよび、コンテナ内での

貨物の積み付諸事情を反映して海上ISO規格や内航で主流を占める鉄板むき出しはほとんどなく、

逆にベニヤ貼り付け等の内張りがあり積付け用のフック・ラッシングレール等の装備が充実している。

ただし、内張りのない代表例として、旧国鉄時代に国鉄所有で当時の危機的財政難の折に

製作コスト節約のために、新形式として登場したC35形がある。

しかし、登場間もなくからこのコンテナを使用する荷主や輸送関係者から積荷の変質や、

むき出し鉄板との摩擦による積荷の棄損事故・苦情が多発し、通常の輸送には不向きと

されその後、内張りを急遽復活させた新形式C36形に移行し、大量に余剰となったC35形は

早々と淘汰されたり、産業廃棄物輸送等に振り替えられた。

関連項目