コンテナとは
コンテナ (Container) とは、内部に物を納めるための容器である。
貨物輸送に使われる大型の物のほかに、人間が持ち運べる小型の箱もコンテナと呼ばれるが、
本項目では貨物輸送用に使われる大型の物について記述する。
一般的には、鋼鉄・アルミニウムなどで製造され、規格化された形状の箱で、
その中に輸送物を積み込み航空機・鉄道・トラック・船舶などで輸送を行う。
多くが直方体の形状であるが、丸みを帯びた筒状の円筒形や、
機体に合わせた逆台形の航空貨物用などの例外的な形状もある。
規格化されているために、規格に対応した船や鉄道、トレーラーなど
異なった種類の輸送手段の間で積替えが可能であり、
これらの相互の積み替えが簡便に行なえるため、
工場で荷を詰めたコンテナをそのままトレーラーで運び
コンテナ船や貨物列車に載せて、再度トレーラに載せて倉庫や店舗へ
配達することができる。
コンテナ荷役は機械化されているため、荷役の手間・コスト・時間を
大幅に削減でき、また盗難や汚損の危険も小さくなる。
世界で最も一般的な貨物コンテナは、
大きさなどの規格がISOによって国際的に統一されている「国際海上貨物用コンテナ」
(Shipping containers または、Isotainers)と呼ばれるものである。
また航空機での運搬用に、海上輸送用のコンテナとは別規格で
国際的に統一されている貨物コンテナがある。
従来から日本国内で使われているのは、
旧日本国有鉄道時代から鉄道貨物の輸送用に採用して、
「戸口から戸口へ」のキャッチフレーズで宣伝していた鉄道貨物用コンテナであるが、
これは日本の独自規格である。