リーファー・コンテナ
リーファー・コンテナ (Reefer container) は、
生鮮食品・冷凍食品・生花や低温輸送が必要な化学製品、医薬品、電子部品、
フィルム、美術品などの輸送のためのコンテナであり冷凍コンテナとも呼ばれる。
コンテナ内部に外部電力給電式の冷却・保温ユニットを備え、
+20℃から-25℃程度までの冷却と保温が可能であり、
このコンテナのドアは基本的には短辺片側に1つだけ設けられている。
また、稀に運用先での外部電力供給が不可能等の事情に合わせた、
ディーゼルエンジン発電機搭載式と従来の外部給電式の併用タイプもある。
日本国内での運用には、長さ20ft級コンテナでは大多数が高さ8ft6in型で、
9ft6in背高タイプはごく稀である。
しかし、長さ40ft級コンテナでは9ft6in背高タイプが
近年の日本の道路交通法の緩和と、経済性から多用されている。
特殊タイプとして少数ながら、
コンテナに設置してある特殊な通気孔を通して外部機械より
冷気を循環させて冷却する機械脱着式冷凍用コンテナや、
2組の完全に独立した冷却装置を両妻壁側に備えて信頼性を高めた
「ダブルユニット型」または「ツインユニット型」と呼ばれるタイプがある。
この2組搭載型は万一、片方の冷却装置が故障しても、
もう一組の冷却装置がバックアップし、化成品・特殊原料・精密機器など
積み込みから積み出しまでの間も、一貫して一定温度に保つ必要性が
特に高い積載貨物に用いられる。
なお、このコンテナの積み込み口は長手方向の片側または、両側に設置してあり、
日本国内では、長さ20ft級・高さ8ft6in型での運用が数社で確認されている。